作品情報
原題:The Lake House
公開年:2006年
製作国:アメリカ
上映時間:98分
ジャンル:ラブストーリー
監督:アレハンドロ・アグレスティ
評価:78
主要キャスト
アレックス・ワイラー(キアヌ・リーブス)
2004年に生きる建築家。
ケイト・フォースター(サンドラ・ブロック)
2006年に生きる医師。
サイモン・ワイラー
アレックスの父親。有名建築家。アレックスとの間にわだかまりがある。
ヘンリー・ワイラー
アレックスの弟。建築家。
モーガン・プライス
ケイトの元恋人。弁護士。
アンナ・クリゼンスキー
ケイトの同僚医師。サイモンの主治医。
モナ(リン・コリンズ)
アレックスに思いを寄せる女性。
二人の時をつなぐ不思議な郵便受け
何の変哲もない古びた普通の郵便受け。ケイトの住んでいた湖畔に建つ家にある郵便受けだが、これが物語のキーになる。
ケイトは次に引っ越してくる人への置手紙を郵便受けに残して行く。後日、懐かしさもあって元の家を訪れた際、その郵便受けの中をのぞくと、新たな手紙が入っていた。
しかも、今住んでいる住人からの手紙だという。しかし、目の前の家にはまだ新しく入った人はいなかった。
一体どういうこと。
ケイトは2006年に生きる女性。そして、郵便上受けに入れた手紙の相手は2004年、ケイトの時代から2年前の住人アレックスからだった。
これって手紙による遠距離恋愛?へと発展していく。
電話じゃなく手紙を使った遠距離恋愛だ。それも二人の間には2年の時の隔たりがある。
しかし、不思議な郵便受けに入れれば相手のもとには一瞬で届くという。しかも切手は貼らなくてもいい。
ただケイトは湖畔の郵便受けまで取りに行かなければならないので今の時代どかしい交際だが、新鮮がある。
電話でのやり取りだと、言ったこと、言われたこと共に時間を経るごとに記憶がうすれてくるし、思い違いも起きてくる。
しかし、文字で相手に伝えた言葉はどんなに時間がたっても受け取った時のまま思い違いや記憶が薄れることはない。
ケイトは自覚していないが何度かあっている二人
アレックスのいる2004年では、アレックスはケイトの事を知っているが、ケイトはアレックスの事を知らない。
ケイトがアレックスの存在を知る以前に、2人はすでに出会っている。しかし、アレックスは2年後のあなたと手紙のやり取りをしているとケイトに伝えられないので偶然会った風を装うしかなかった。
アレックスに会いたいと願うケイトだが、もうすでに何度かアレックスに会っていたのだ。しかも、ダンスをしてキスまでしている。このことを思い出すケイトのシーンがいい。まさかあの時の相手がアレックスだったのだと。
2004年と2006年のシーンが目まぐるしく入れ替わるので、途中混乱してくるがアレックスが出てくるシーンは過去と覚えておくと、まだしも混乱しないだろう。ケイトは、2004年にも2006年にも出てくるので、ケイトの時代を意識していると混乱してくる。
いくつもの偶然が重なって奇跡が起きる
ケイトの目の前で起きた交通事故。必死の救命処置もむなしくその男性は亡くなってしまう。しかし、その事故の男性はアレックスだった。
しかも、まだこの時ケイトはアレックスの存在を知らない。
どしても、2006年のアレックスに会うことが出来ないケイト。
アレックスが心変わりしたのか、それとも時代を超えた恋愛は報われない運命なのか。
しかし、そのわけをケイトはようやく知ることになる。
そこにはいくつもの偶然が重なっていた。
ケイトが元恋人のモーガンとよりを戻す。
中古の家の改装のため新進の建築家のもとを訪ねる。
その建築家の部屋で、湖畔の家のイラストを目にする。
そのイラストの作者を訪ねると、アレックス・ワイラーと告げられる。
そして、アレックスはバレンタインの日に交通事故で無くなったと。
ケイトはアレックスの弟ヘンリーから兄が交通事故で亡くなったと告げられた瞬間、一瞬であの時の休日の記憶がよみがえる。目の前で起きた事故の男性を救えなかった時の事が。
なぜ、ケイトは今何故アレックスに会うことが出来ないのかようやく悟った。この時のケイトの表情。苦しみと悲しみとがないまぜになった表情がなんとも言えず心を締め付ける。
急いで、郵便受けへと向かうケイト。そしてこの手紙を見つけてくれることを必死で願う。果たして間に合うのか?
ラストは涙なしでは見られない。
まとめ
2000年の韓国映画のリメイクだが、原作が海辺の家だったのが湖畔の家に変更されてい。
海辺の家は海が荒れたらゆっくりくつろげないだろう。
湖畔の家は水面に周囲の景色が映りこんで幻想的な雰囲気になると思う。住んでみたい。
二人の飼い主を持つ犬のジャックも郵便受けに次いで不思議だ。郵便受けと同じように二人の間を繋ぐキーだ。