
アンダーワールドシリーズ第5弾。最終作品。このシリーズは製作順に見ていかないと、話しについていけなくなる。特に登場人物が他の作品にまたがって出てくるため、重要キャラクターの名前と顔を知っておく必要がある。
1作目 2003年公開 アンダーワールド
2作目 2006年公開 アンダーワールド:レボリューション
3作目 2009年公開 アンダーワールド:ビギンズ
4作目 2012年公開 アンダーワールド:覚醒
5作目 2017年公開 アンダーワールド:ブラッド・ウォーズ
《アンダーワールド:ブラッド・ウォーズ》作品情報
原題:Underworld:Blood Wars
公開年:2017年
製作国:アメリカ
上映時間:92分
監督:アンナ・フォースター
評価:75
《アンダーワールド:ブラッド・ウォーズ》のあらすじ
長老殺しの罪により同胞のヴァンパイア族から追われる身となったセリーン。
しかもマリウスが新たなリーダーとなったライカンからも追われる羽目になる。
何としてもヴァンパイアを根絶やしにし、ライカンの力をより強力なものにしたいともくろむマリウスは、セリーンの娘イヴの居場所を突き止める為セリーンを執拗に追い詰める。
西欧のヴァンパイア族が絶滅状態にあるいま、東欧のヴァンパイア族はセリーンの処刑人の能力を評価し、若い世代へ受け継がせるため砦へ招き寄せる。しかしそこにはある陰謀が隠されていた。
《アンダーワールド:ブラッド・ウォーズ》のネタバレ感想
身内にはめられたセリーン
まんまと因縁の相手、セミラにはめられたセリーン。
セミラは自分より強く、長老の寵愛を受けていたセリーンに対して常に嫉妬と憎悪を燃やしていたのだ。
長年の恨み(セミラの一方的なものだが)を晴らす計略にまんまとセリーンは掛かってしまった。
しかし、セミラがここまで上り詰めるとは1作目では思いもしなかった。ただのセリーンのライバルぐらいにしか見えなかったが、思った以上に彼女の出世欲は強烈だったようだ。
しかし、自身の欲望のままに生きてきた彼女は、長老になっても、一族の未来の事ではなく、自身の事しか考えない浅はかな思慮しか持ち合わせていないかった。
故に、太陽の光を浴びても生きていることの喜びに浸っている隙だらけの時にあっさりとデヴィッドに殺されてしまう。
北の一族の登場
西欧のヴァンパイアはほぼ絶滅状態。
東欧のヴァンパイアから追われる身となったセリーンは北欧へと難を逃れようと北へ向かう。
氷に閉ざされた極寒の砦は寒さゆえライカンにもその存在を知られず幾世紀も平穏状態にあった。
しかし、セリーンが訪れたことによって状況は一変する。彼女のいるところ常に多数の死者が出る。これでトラブルメーカーのセリーンを受け入れた北のヴァンパイア族の運命は決まってしまった。
セリーンはこの北の地で、新たな力を得ることとなる。
一度死を体験して死後の世界?を見ると様々なこの世の事象を見抜く千里眼的な能力を得られるようだ。
一瞬で相手の背後に移動するのはどこかの作品の魔女みたいだ。
北のヴァンパイア族が長い年月をいやして手に入れた術なのだろが、なんかヴァンパイアぽくない。呪術師か妖術師のようだ。
寒さ故、白い毛皮に身を包むのはいいとしても魔女のような能力まで身に着けてしまっては何でもありになってしまっている気がしないでもないが、ファンタジー作品という事でまあいいか。
デヴィッドは一族の正当な後継者だった
デヴィッドがアメリアの子だったとは、予想だにしなかった。
まだ逸話があるとは、次から次へと過去の隠された事実が出てきて楽しませてくれる。
長老の子となれば、これで一気にデヴィッドの株が上がって、ヴァンパイア族のなかでも西欧からの居候ではなく東欧で大きな顔ができるようになった。
アメリアの息子のであるうえ、セリーンの血をもらっているので、日の光にも耐えられる別格のヴァンパイアとなったはずだが、セリーンと共に脱出した時、陽の光をよけていたがセリーンの様に陽の光を浴びて無事問までにはなっていないようだ。
デヴィッドは今後、北のヴァンパイアのリーダーと結婚して、北とのつながりを強くする役割を担いそうな雰囲気だった。
セリーンは新たな力を手に入れる
セリーンが北のヴァンパイア族の地で手に入れた力はどのようなものだろう。
一度死んで、死後の世界へ行き再び戻ってくる。
そうすることによって、現生の理(ことわり)やこの先に起こることを知ることが出来るようだが説明が少なくよく分からない。
ヴァンパイアの能力ともかけ離れてきた。
一族最強となり、長老となったセリーンがこれからヴァンパイア族を率いていくのだろう。
ライカンにも女性がいた
今回初めてライカンの集団の中で女性を見かけた。男だけだと新たなライカンの誕生方法は人間に咬みつくだけになってしまう。
これで、咬み跡のないライカンが誕生するわけだ。
しかし女性のライカンも狼男と呼ぶのだろうか。それとも狼女?
ライカンが追追い求める「イヴ」
マリウスはマイケルから取った血を飲んで、他のライカンとは一戦を画す存在となり、リーダーとなっていた。
しかし、そのマリウスの血が残りわずかなため、なんとしてもセリーンとマイケルの子イヴの血を必要としていた。だから、執拗にセリーンを追いかけて、イヴの居場所を突き止めようとしていたのだが、肝心のセリーンはイヴの居場所を知らなかった。あえて、セリーンは聞かなかったのだが、、マイケルは、セリーンを殺した後(殺したと思った後)ヴァンパイアの本拠地を攻め落とす決断をしている。イヴの血が手に入らないと分かった今、無くても攻め落とせると考えたのだろうか。
イヴは特別な存在だ。コルヴィナスの直系である上、混血種のマイケルと、ヴァンパイアのセリーンから生まれた子。ヴァンパイアでありライカンでありかつコルヴィナスの直系とう超サラブレッドな血を受け継いでいる。
一体これからどんな存在になっていくのか。どれほど強くなっていくのか。ヴァンパイアとライカンを統一できるのは彼女しかいない。
《アンダーワールド:ブラッド・ウォーズ》まとめ
ラストでは千年生きてきたセリーンが新たな長老の1人となる。
そして、セリーンの娘イヴはヴァンパイア族とライカン族の未来を象徴する存在となる。彼女はいったいどこにいるのだろうか?そして、どれくらいの能力を秘めているのだろうか。
結局マイケルは死んでいた。
成長したイヴを主役とした作品を見てみたい。