映画《君がくれた物語》ネタバレ感想:綺麗なストーリーの王道ラブストーリー

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作品情報

原題:The Choice
公開年:2016年
製作国:アメリカ
上映時間:111分
ジャンル:ラブストーリー
監督:ロス・カッツ
評価:80

主要キャスト

トラヴィス(ベンジャミン・ウォーカー)
 獣医師。

ギャビー(テリーサ・パーマー)
 トラヴィスの隣に引っ越してきた医学生。

ステフ(マギー・グレイス)
 トラヴィスの妹。

モニカ(アレクサンドラ・ダダリオ)
 トラヴィスの恋人。

ライアン(トム・ウェリング)
 ギャビーの恋人。同じ病院に勤務する医師。

シェップ(トム・ウィルキンソン)
 トラヴィスの父。

モビー(ボルト)
 トラヴィスの愛犬
 オーストラリアン・シェパードとセントバーナードのミックス。
 元気で魚を漁るのが大好き。

モリー(グレイス)
 ゴールデンリトリバー。
 ギャビーの愛犬。

美しい風景と音楽

 水面に写る夕焼けと朝焼け、そしてあふれんばかりの月と星の光
バックに流れる静かな音楽

 夕日に染まる水面を飛ぶ水鳥

 川面をゆっくり進む舟

 時間がゆっくり過ぎていく

ラストの月夜に浮かぶ、寄り添うトラヴィスとギャビー。そして二人の子供たちが一番印象的だ

ギャビーの苦悩

ギャビーは美人で、スタイルも抜群。医者の卵だから、頭もいい。

ギャビーは恋人のライアンが出張でいない間に隣家のトラヴィスと親密になってしまった。
隣の騒音がうるさく苦情を言いに行ったギャビー。

この初めての出会いからお互いむかつく隣人と言い合っていたが、心の奥では一目惚れ同士だった。喧嘩するほど仲がいいと地で行く展開だが、二入の掛け合いがいつも面白い。

出会った瞬間からこうなる予感がしていた二人だったが、楽しい時間の後には現実に向き合わなければない時がやってくる。

決断を下すのが怖くてお互い今後の事を話すのを避けてきた二人だったが、ついにその時が来てしまう。

そして、トラヴィスから「愛してる」と言われてもギャビーはすぐには返事ができない。
裏切られたと感じるトラヴィス。
今ではトラヴィスを愛しているがライアンを裏切れなギャビー。
ギャビーはライアンへの罪悪感とトラヴィスへの愛情の狭間で苦しむ。

そして、傷心のまま父母の住む実家へ身を寄せる。

感動場面

やはり、生涯の伴侶はギャビーしかいないと悟るトラヴィスは、彼女のいる実家へと向かう。

そいて、ギャビーはトラヴィスのプロポーズをことごとく拒否する。その二人の横でトラヴィスのプロポーズを援護するギャビーの両親が面白い。

トラヴィスが婚約指輪を用意していないと知ったギャビーの母親は、すかさずネックレスにしていた祖母の形見を手渡してくれる。

「一体のどっちの味方なの」と怒るギャビー。

拒絶し続ける娘に今度は父親が、ひざまずいてプロポーズしろとトラヴィスへアドバイスをくれる。

周囲の援護射撃を受けてついにギャビーは降参。

トラヴィスのプロポーズを受けた。

この一連のやり取りが面白い。

トラヴィスにとって人生最大のイベントが相手の両親の前だったことが幸運だった。

ギャビーにとってはライアンを裏切り、トラヴィスともめた傷心のところに突然やって来た強引な急展開に心がついていけず、プロポーズを拒否し続けいた。

しかし、トラヴィスに会えた瞬間、心の中はうれしさで一杯になった。そして、強引なプロポーズに拒絶する態度を示しても、心の中の葛藤がトラヴィスとの今後の人生を歩むことが勝った。

両親も分かっているように今のギャビーにはこの強引な展開が必要なのだ。そうでもしないとギャビーはこれからもずっと逃げたままだろう。

トラヴィスのとっておきの場所

ボートでしか行けない、トラヴィスお気に入りの砂浜。

晴れた夜には月と空いっぱいに星が瞬く。

この夜の砂浜もそうだが、この作品には美しい風景がたびたび登場する。

それも水面と空の対比が美しい。

時間帯によって雰囲気もがらりと変わる。

ラスト

ハッピーエンドで終わると分かってはいるけど、ところどころ「まさか」と思わせる場面が出てくる。

ベットで眠っているギャビーに話しかけるトラヴィス。「とうとう決断しなければならないと」と

延命措置をやめるのかとか思いきや、自分のトラックを手放すか修理するかの選択だった。紛らわしい。

トラヴィスがお墓に話しかけるシーン。もしやギャビーは亡くなってしまったのかと思った。でもそうじゃなく、14歳の時に亡くなった母親のお墓だった。またもや紛らわし。

胸騒ぎがして急いで病院に駆けつけるトラヴィス。病室の前で泣いている看護師。病室の入り口のドアによりかかる医師。波形が停止して心電図。

そして、ベッドの上で笑むギャビー。

ラストはこうなるしかないと分かっていても、やはりハッピーエンドはいい。

安心して見ていられし、気分もすがすがしくなる。

期待を裏切るラストもあるだろうが、期待通りの展開とラストで安心して見ていられる作品も必要だ。

まとめ

人は生まれてから何度も選択を迫られて生きている。重要な選択もあればそうでない選択もある。どれが正しい選択でそうでないのか分からず決めなければならないときもある。10年、20年たってもその選択が正しかったかそうでなかったのか分からない場合もある。しかし、自分で決断したことであるなら、選んだ道が正しいと思うしかない。これまで歩んできた道が正解だったのだと。

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