映画《ターミネーター》ネタバレ感想:映画の面白さを教えてくれた作品

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《ターミネーター》作品情報

原題:The Terminator
公開年:1984年
製作国:アメリカ
上映時間:108分
監督・脚本:ジェームズ・キャメロン
評価:90

《ターミネーター》キャスト

ターミネーター【T-800】(アーノルド・シュワルツェネッガー)
ジョン・コナーの誕生を阻止するために、2029年の未来から1984年にタイムスリップしてきた人型マシーン。

カイル・リース(マイケル・ビーン)
スカイネットに対抗する人類側の指揮官ジョン・コナーにより2029年から1984年に送り込まれる。使命はターミネーターからサラ・コナーを守る事。

サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)
ジョンの母親。大学生。ウエイトレスのアルバイトをしている。

《ターミネーター》ネタバレ感想

命令に忠実なターミネーター

1980年代は電話帳に堂々と個人情報を載せていたんだ。日本も同じだった。電話帳に載っているサラ・コナーが上から順番に殺されていけば、マスコミの飛びつきたくなる連続殺人事件だ。当然警察も、犯人は電話帳の順番に連続殺人を楽しむ異常犯罪者と推定するだろう。目的のサラ・コナーは3番目に乗っている。しかも、二人の男が未来から来て彼女の後を追っている。どっちが犯人か分からない。このドキドキ感がたまらない。どっちが犯人で、どっちを信じていいのか?どちらも信じていけないのか?

カイルの話はあまりにも荒唐無稽でにわかには信じられる話ではない。助けるふりをして、じつは攫われしまい殺される可能性だってある。でも、そこへ常識無視のターミネータが現れた。どう見ても普通の人間ではない。異常で異様だ。ただ逃げるしかない。カイルとターミネーターのどちらからも。でも、結局サラは警察にほごされ、カイルは警察につかまって尋問を受けることになる。

警察に保護されれば安心だ。いかつい警部にここなら安全だと、太鼓判を押される。警察に保護されている被害者を襲うバカはいないと。

でも、ターミネーターにはそんな常識?は通用しない。常識はないけど無敵だ。ナイフで刺されようが、銃弾を浴びようが痛くもかゆくもない。(痛いという感覚はなさそうだ。そんな余計な機能は作っていないと思う)。どうも、痛みの感覚を作っておくほうが、自己防衛本能が働いて、無謀な行動をしないんじゃないだろうか?自身の体の一部が破損したら、それだけその後の計画に支障がでるだろうから。それよりも自分の身体を守りながら、万全の状態で敵を攻撃した方が成功する確率が上がるはずだ。

結局サラ・コナー抹殺指令を遂行するためにターミネーターは警察署を襲撃する。ターミネーターからしたら、無謀なことでもなんでもない。標的がどこにいようが関係ない。

ここから、逃げるサラとカイル、そして彼女たちをを追いかけるターミネーターの追走劇が始まるのだが、サスペンスぽっく見ていて飽きない。ハラハラドキドキさせられる。感情を持たない機械に執拗に追われる二人。やっつけたかと思いきや、不死身の如く立ち上がるターミネーター。タンクローリーの爆発に巻き込まれて燃え尽きたかと思いきや、機械むき出しの見た目も不気味な姿でなおも執拗に追ってくる。今度こそと思っても死なない(壊れない)。どうやったら死ぬんだ。機械だから死なないけど、じゃあどうやったら壊れるんだ。現代では存在しない金属で出来てそうだ。

最後のラストでサラがついにターミネーターをやっつける。うまい具合に敵をその場所へ誘導できたのが幸運だった。あれではいくら未来の機械でもひとたまりもないだろう。

自分より年上の息子

カイルがジョンの父親なのは事実だ。ジョンは必ず1984年へカイルをタイムスリップさせる必要があった。そうでなければジョンは生まれてこないのだから。カイルがタイムスリップに失敗したり、サラがターミネーターに殺された場合、未来のジョンは突然消えてしまうのだろうか?

ジョンは1985年頃に生まれるがカイルが生まれるのはもっと先だ。父親のカイルの方が若いことになってしまう。果たしてそれでいいんだろうか?

カイルはサラと工場へ逃げ込んだ時に、亡くなってしまう。でも、二人は関係を持った後だったから、サラはカイルの子を妊娠している。もしここで、カイルが死ななかったら、いずれ生まれてくるカイルと、未来から来たカイルが二人存在することになる。この二人のカイルが出会わなければ、問題は起きないのだろうが、サラというジョンの母親を中心にして出会わないとも限らない。その時いったいどう現象が起きるのだろうか?

スカイネット

今でいうAIの事だろう。コンピューターが自己学習して、どんどん知能が高くなり、AIはこのまま人類が生存し続ければいづれ地球が壊滅すると結論付けた。もう人類を地球から抹殺するしかないと。そして、人類と機械の戦争が始まった。

「人間にたてついてはいけない」という機能は付けなかったのだろうか?人間より賢くなったAIはそんな機能を付けても自身で超えてしまうか、無視してしまうのか。でも、絶対「人間に逆らってはいけない」機能を付けなければ、人間に危害を加える恐れがある。

AIが人間の知能を超えたとき、何を考えるのだろうか?感情は持っているのだろうか?人間をどう見るのだろうか?自分より劣った生命体と映るのだろうか。人間が猿を見るように。人間が猿を見るようなぐらいなら、まだいい。人間は猿を殺さない。猿が人間に危害を加えなければ何もしない。危害を加えれば別だが。でも、人間と昆虫ぐらいの差が、AIと人間との間に出来てしまったらどうだろうか。AIから見たら人間は昆虫程度にしか見えない。「この地球にとって人間は何の価値もない。むしろ害悪だ。まだしも昆虫の方が自然と共生しているから価値がある」と判断したら。しかも、その昆虫以下の人間いるから地球の未来が危ないと決断したら。

もしも今、ある昆虫が大繁殖して、このままでは地球そのものの存続が危ぶままれると予測した場合。そうなると、人間はその昆虫を地球上から全て駆除するのではないだろうか。

《ターミネーター》まとめ

約40年前。映画とはこんなに面白い物なのかと興奮したことを思いだす。
ラストのターミネーターの映像も、当時としては画期的だった。
もしかしたら機械vs人間の未来もあるかもしれないと思わせるぐらいのリアルな作品だった。
今見ても、ストーリー展開も作品に引き付ける要素もふんだんに盛り込まれた傑作だと思う。

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