映画《トロイ》あらすじネタバレ感想:古代ギリシアの英雄たちのドラマ

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《トロイ》作品情報

原題:Troy
公開年:2004年
製作国:アメリカ
上映時間:163分
監督:ウォルフガング・ベーターゼン
評価:85

《トロイ》主要キャスト

アキレス(ブラッド・ピット)
 ギリシアの勇者。
ヘクトル(エリック・バナ)
 トロイの王子。
パリス(オーランド・ブルーム)
 トロイの王子。ヘクトルの弟。
ヘレン(ダイアン・クルーガー)
 スパルタの王妃。
オデュセウス(ショーン・ビーン)
 アキレスの親友。
アガメムノン(ブライアン・コックス)
 ミュケナイの王。
プリアモス(ピーター・オトゥール)
 トロイの王。
メネラオス(ブレンダン・グリーソン)
 スパルタの王。アガメムノンの弟。ヘレンの夫。
ブリセイス(ローズ・バーン)
 パリスの従妹。アポロン神殿の巫女。

《トロイ》あらすじ

トロイとギリシアのスパルタとの間に、平和が結ばれた日。トロイの王子パリスはスパルタの王妃ヘレンと恋に落ち、王子は王妃をトロイへ連れ去ってしまう。激怒したスパルタ王は兄のミュケナイ王アガメムノンと共にギリシア連合軍によるトロイ侵攻を決意する。

《トロイ》ネタバレ感想

禁じられた恋

トロイの王子パリスとスパルタの王妃ヘレンの禁断の恋。

パリス

ヘレンを連れ去るのは今しかないと、なかば衝動的にヘレンを自分の船に隠してトロイへと連れ去ってしまう。なんて無謀なことをしてしまうのだろう

パリスにしてみれば、ヘレンを自分のモノにするにはこうするしかなかったのだろう。スパルタンの王メラネオスはどんな条件を提示しても手放すとは思えない。

パリスからしたら、メラネオスのようなじじいより、若くてカッコいい自分の方がヘレンにふさわしいと思ったかもしれない。そりゃメラネオスがかわいそうなくらいメラネオスとパリスでは年齢も姿かたちも段違いだ。

パリスは若くてかっこよすぎる。なんといっても若かりしオーランド・ブルームなのだから。比べること自体間違っている。世のどんな女性でもどっちを選ぶか決まってしまっている。ヘレンを連れ去ることでメラネオスが激怒し、ギリシアとトロイの戦争になると分かっていても、ヘレンと共にたとえ地獄であろうとどこへでも行く覚悟でいたのだろう。

ヘレン

無理やりメラネオスの妻にさせられたようだし、チャンスがあればすぐにでも逃げ出したかったのだろう。そこへ若くてハンサムなパリスが目の前に現れたのだから、後先考えずにトロイの船の乗ってしまった。あのメラネオスのことだから、自分がパリスのもとへ行ったと知ればどうなるかぐらい予想がついただろうに。

ヘクトル

弟のパリスがとんでもないことをしでかしてくれた。こともあろうに友好を結んだばかりの国の王妃を攫ってきてしまったのだから。

ヘレンを賭けてパリスとメラネオスが勝負して奪い取って来たのなら堂々と連れ帰ることもできるが、攫ってきたのではどのような報復を受けようと文句は言えないだろ。

ヘクトルは弟に甘すぎる。すぐさま取って返し、ヘレンを無事メラネオスのもとに送り届け平謝りに謝れば、あのようなことにならなかっただろう。ヘレンを返すことによって弟が落ち込むのを不憫に思い、そのままトロイへと帰ってしまった。この決断が、自身とトロイの行く末を悲劇へと導いてしまった。

ギリシア軍、初めの攻撃

アキレス

アキレスとその部下50名はギリシア軍の中でも特別なようだ。鎧は黒、船の帆も黒。アキレスとその部下だけ飛び出して、先にトロイの砂丘に上陸する。当然トロイ軍の集中攻撃を受けるが、アキレスが戦の神に愛でられているように、その部下たちも並みの強さではない。一気にアポロン神殿お制圧してしまった。

アキレスはヘクトル、パリス兄弟の従妹ブリセイスと出会う。アキレスはブリセイスを気に入ったようだ。

ブリセイス

ブリセイスからしたら、アキレスはアポロンの像の首を切断した憎き敵の戦士だ。しかし以外にも自分を丁重に扱うアキレスに心を許し始める。意外と簡単に敵の戦士に心を許してしまうものだと思うが、強くていい男は敵味方関係ないのだろう。

アガメムノンに兵士の慰み者になるところをアキレスに助けられ、これが決め手とないブリセイスは完全にアキレスに心を許す。

パリスとメラネオスの決闘

これ以上無駄な血を流さないように、ヘレンを賭けて一騎打ちをすることになる。意外とパリスも勇気がある。自分のせいでこんな大事になってしまった責任を取るために、メラネオスを生死を賭けた勝負をして、それで終わりにしようと決意した。意外だと思ったら、やはり死ぬのが怖くなって、最後には兄ヘクトルの足にすがって助けを求めてしまった。

ヘクトルもここで弟を突き放せばいいものを、また甘やかしの心が沸き上がってこともあろうにヘクトルはメラネオスを殺してしまう。

こうなるとなんかメラネオスが哀れになってくる。妃をパリスに奪い取られ、妃を返してほしければ、1対1の勝負で勝てば返してやると言われ、その勝負で勝ちそうになったのに、不意を突かれて兄ヘクトルに殺されてしまった。t

どう見てもメラネオスは見た目が悪いだけで、悪いことは何もしていない。それなのに妃を奪われ殺されてしまった。

トロイ陥落

アキレスはブリセイスだけを探し求めていた。それほどまで恋してしまったようだ。もうトロイは終わりだから、ギリシアへ連れて帰ろうと思っていたのだろう。そこへパリスが登場。なんでここで出てくる。パリスの目には憎き兄の仇が従妹ブリセイスを連れ去ろうとしていると見えただろう。パリスの立て続けにいられた矢を受けて、アキレスは死んでしまう。ブリセイスに「逃げろ」を告げて。

《トロイ》まとめ

どう見ても、トロイの男子供は精神が軟弱だ。ヘクトル、パレス兄弟はもとよりその父でトロイのプリアモス王も息子たちに甘々だ。身内に甘すぎる。その甘さが国を滅ぼす結果になった。一方、女性達は強い。ブリセイスは敵陣に囚われても毅然とした態度を崩さないし、トロイ陥落時はアガメムノンをしっかり刺殺している。ヘクトルの妻も、夫が殺されトロイが陥落しても、息子を守り生き延びようと夫の遺言を守り抜こうと決意している。

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